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ベンチャーでの合理的かつ機動的な経営体制のもと、グローバルなビジネスが可能な環境を求めてバイオインフォマティクス研究員として入社。日々国内外のステークホルダーとともにコミュニケーションしながらプロジェクトをマネジメントする機会が多分にあり、前職よりも業務の難易度は各段に上がったとは言え、楽しみながら仕事をしている。バイオインフォでは主にCRISPR-Cas9編集のオフターゲット解析やiPS細胞等のオミクス解析を担当。現状は解析業務以外のマネジメント業務が多く、プロジェクトマネジメントや小規模タスクフォースのリーダーを担当。CMCプロジェクトではゼロからの体制構築を実施中。
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ヤクルトの医薬品事業縮小・撤退が決定する直前にバイオインフォマティクス系の人材を集めた部署が新設、異動となった。もともと医薬品研究所在籍時にもNGS解析スキルを活かして腸内細菌叢データの解析方法の検討を行っていたこともあり、腸内細菌解析を主として解析パイプラインの構築を担当した。Microbiologyに関しては全く素人だったが、極めて多様なゲノムが一緒くたになったメタゲノムや未知の遺伝子が存在している状況は非常に新鮮で面白かった。それまでにヒト細胞で行っていたNGS解析はほとんどgolden standardなパイプラインがあったので教科書やブログポストを勉強すればどうにでもなったが、菌叢解析はgolden standardが無く、パイプラインを一から検討する必要があり、かなり苦労した。しかし、この時にcondaやshell scriptに関する知識が身に付き、必要に駆られてコンテナの技術を学ぶことができたので、自分のキャリアの中では極めて重要な二年間だった
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学生時代に引き続き抗がん剤開発に取り組みたいと考え、新卒入社でヤクルトの抗がん剤研究開発部門に就職。もともとは培養がん細胞や免疫不全マウスを用いた薬理試験を主として担当し、新規スクリーニング系の構築や開発中化合物の活性評価・作用機序解析に取り組んでいたが、マイクロアレイ解析をきっかけにバイオインフォマティクスへの興味が強くなる。入社直後からR言語を独学で学び、最終的にはPython等も使ってバイオインフォ解析に取り組むようになった。当時ヤクルトにはバイオインフォ専門家がほぼ居らず、自社でオミクス解析ができる人材として評価いただいていた。しかし当時から合理主義であり、組織の中でうまくチームワークを発揮することの重要性にまだ気づいておらず、結構尖っていた時期も長かった。異動直前には医薬品事業そのものが縮小しており、プロバイオティクス研究を担当するようになった。